先日は、消費者の視点で「苺狩り」をレポートしてみた訳ですが、今日は生産者あるいは、
中間、小売り業者の視点でレポートしてみたいと思います。
先日の苺狩り、二人で2000円、約20Kgの苺をゲットして来ました。
つまり、Kg当たり100円ですね。消費者としては嬉しい限りです。
で、この日の
東京青果の相場表を見ると 300g 高値231円で取引されていた事が分
かります。つまり、Kg当たり770円。
輸送費等含め、農協への卸を考えると、生産者は少なくとも300円/Kg、実際にはもっと
高値で卸せたはずです。
私たちは、小一時間で、一人約10Kgの苺を収穫しました。全くの素人が。
農家さんはバイトでも雇って、苺を収穫仕切ってしまえば、その方が明らかにお得です。
なぜ農家さんはバイトを雇わないのでしょうか?
さて、そこで、今度は、
販売見通しを見てみます。
すると、Kg当たり970円前後での取引見通しであった事が見て取れます。
つまり、Kg当たり970円前後での取引見通しであったにもかかわらず、実際にはKg当た
り770円で取引されていた事になります。
このところの十分な日照時間のおかげで明らかに生産過剰であり、値崩れを防ぐ為に、
出荷調整がなされたのでは無いか?という推測が成り立ちます。
丹精込めて作ったいちごが、日照りも良く、実りが豊富な事を、素直に喜べない生産者の
気持ちはどんなでしょうか?
なんだか切なくなってきます。
地場の農作物をネット販売している身としては、微力ながら、この状況をなんとか出来ない
のか頭の使いどころです。
私にとって、中間搾取&統制管理する流通の仕組みは、あまり好ましくうつりません。
実りが豊富な事を素直に喜べる生産者、そして、その喜びを共有できる消費者。そんな仕組
みが作れたら楽しいな。素朴にそんな風に思いました。